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2024-7-17

【弘前ねぷたを展示】1F ロビーラウンジ「クリスタルムーブメント」にて





東武ホテルレバント東京では 1Fのロビーラウンジ クリスタルムーブメント に『弘前ねぷた』を展示いたします。
昨年から登場した「扇形ねぷた」は古来より疫病を退散させる守り神として親しまれた“鍾馗(しょうき)”を描いた鏡絵が印象的です。
ラウンジを囲むように吊るされる「金魚ねぷた」は、独特な色彩を放ちながら風に揺らぎます。可愛らしい情景をお楽しみください。
本展示には「北斎通りまちづくりの会」様より多大なご協力をいただきました。

【展示期間】
扇形ねぷた 7月16日(火)~9月1日(日)
金魚ねぷた 7月17日(水)~9月1日(日)


❖墨田と弘前・北斎について
墨田界隈には江戸時代に弘前藩津軽家の広大な上屋敷がありました。現在のすみだ北斎美術館の周辺もその一部です。
墨田出身の画家・葛飾北斎は、津軽家の上屋敷を訪れて屏風に絵を残すなど、【弘前・北斎・墨田】は昔から繋がりがあることで知られています。
東武ホテルレバント東京の前を通る道は「北斎通り」と呼ばれ、毎年秋には「北斎まつり」が開催されています。
2017年より、北斎まつりでは弘前市から「ねぷた」を招いて運行しています。

このようなご縁から、弘前市から「北斎通りまちづくりの会」に友好のしるしとして、弘前市の民芸品・金魚ねぷたが贈呈されました。
東武ホテルレバント東京では北斎通りまちづくりの会のご協力により2020年より金魚ねぷたを季節限定で展示しております。さらに2022年からは大きな扇型ねぷたをお借りして、1Fロビーに展示しております。

>>北斎まちづくりの会と「北斎まつり」について


❖扇形ねぷたについて
弘前ねぷた前面の「鏡絵」には、勇壮な武者絵が描かれます。明治以来、手本となってきたものは葛飾北斎・歌川国芳などの浮世絵版画や草双紙の挿絵があります。背面は「見送り絵」と呼ばれ、主に美人画が描かれます。勇壮な画が多かった時代もありましたが、大正時代頃から鏡絵の勇壮さと対をなす、優美な画が求められるようになりました。
ねぷた下部にある「漢雲」の文字は、右から雲→漢の順で「うんかん」と読み、天の川を意味します。ねぷた祭りが七夕の行事から発展した経緯があるそうです。

❖金魚ねぷたについて
津軽のお殿様が津軽錦という金魚を可愛がっていた噂が広がりましたが、当時は高価で一般庶民の手には届かない存在でした。
これに似せて金魚が作られたという由来があるそうです。また、金魚ねぷたは立体的な組ねぷたの原型であるとも言われています。
提灯のように手で持てる金魚ねぷたは、金魚型に骨組みされた白い和紙に鮮やかな色を重ねていく手法で製作されています。
表面に蝋を塗ることで、着色後の紙が補強されたり、淡く滲んだ色彩効果が得られます。
(※今回の展示には、金魚の内部に灯りを入れておりません。)